【登山】山梨 富士急行 都留市駅~道坂隧道バス停~今倉山 標高1470m~赤岩~二十六夜山~仙人水~芭蕉月待ちの湯
〇おすすめ度★★★(遭難しそうにならなければもう一つ★をあげたい)
〇難易度★★
〇距離9km(遭難1km?を含む)
〇山行4時間45分(休憩40分、遭難?40分含む)
〇行き交った人20人(うちトレイルラン2人)
〇お店 都留市駅前にセブンあり。芭蕉月待ちの湯には、売店・食堂あり
〇トイレ 都留市駅、芭蕉月待ちの湯にはあり。行程途中には無し
JR大月駅から富士急に乗り換え都留市駅へ。富士急の車両は富士山のマークが扉にプリントされていて、車両の中も暖簾がかかっているようで銭湯に来た気分。都留市駅から30分ほどかけて道坂隧道へ。乗客約20人全員がここへ登山客だった。
トンネル脇の登山道に入り、一路登山道へ。傾斜がきつく、心拍数が上がる。が、左にカラ松、右に広葉樹の新緑が鮮やかに広がり、頭上は閉ざされているが心和む。1時間ほどで今蔵山山頂へ。ここでも視界は狭い。
一息入れて、分かれ道を二十六夜山方面へ。少し下ると、富士山を背景につつじの濃いピンクが色鮮やかな場面に遭遇する。コントラストが素晴らしく、しばし見とれる。ここからは木々が左右に道を空け、山特有の午前の強い日が差して、ああ今日も山に来たんだと思う。
今倉山頂から40分ほどで赤岩へ到着。バスで同乗した親子といっても父親(還暦過ぎているようだが)の360度パノラマ解説を聞きながら、いつものカップラーメン&おにぎりを食らう。遠くアルプスの峰々まで眺められ、ただで解説も効けてラッキーなことこの上ない。
赤岩から下りに入る。手をつくほどではないが、それなりに傾斜もあり、ところどころにとらロープが渡してあり、登山者には心強い。ブナやミズナラが早くも翳ってきた日を浴びて濃い緑で映し出される。
赤岩から1時間弱で二十六夜山山頂へ。ここは旧暦正月と7月26日に月が出るのを待って配した親交があったらしい。周囲には可憐なエイザンスミレも咲いていた。
二十六夜山頂からのくだりの傾斜がさらに加速する。痛めた足指にはこたえる。足を横向きにして必死に応戦。目指す仙人水まで約50分はちょっとした苦行だった。
土岩の境界から溢れ出る仙人水スポットで、両手を湧水口に差し出して、一杯、二杯と飲む。癖のないさらりとした水でうまい。エビアンに近い感じだった。コーヒー間の空き缶に詰めて土産とした。
仙人水を越えて、戸沢川沿いの澤に沿って進めばすぐゴールの筈が、「登山道」の標識に惑わされ、道なき雑木林に迷ってしまう。ああ今日もやってしまった。結局40分近くロスして、迷い始めた箇所に戻り、改めて並行するもう一つの沢沿いの道を下り、山道をやっと終える。山はいつも遭難と隣り合わせで怖い。
初めて来た芭蕉月待ちの湯に浸かって、疲れをいやす。と、ここで、右足指の古い爪がはがれかかっていることに気づき、剥がす。昔はこんなことなかったのにな、と在りし日を惜しむ。お湯はアルカリ性でサラッとしていた。温度が低めなので、熱いお湯に入りたい人には物足りないかも。浴槽は広々していて、山里の中のロケーションに山を借景にしており、文句なし。風呂上がりに山梨名物ホウトウをいただき締めました。山梨で食べるホウトウはどこも旨く、ハズレがない。ここも旨かった。
芭蕉月待ちの湯からは一日に6本だけ出ている市内循環バスで富士急 都留文科大学駅へ。ゴールデンウィークのせいか富士急は座り席がない程混んでいた。外国人客が半分くらい。この人たちも登山したらもっと良い思い出が作れるのに、などと思った。