【ふるさと納税No.4】 大阪府泉佐野市の日用雑貨
背に腹は代えられない。それが偽らざる気持ちだ。衣料用洗剤、スポンジ、ハンドソープ、食器用洗剤。これらは消耗品であり、いくらあってありがたくはあっても困ることはない。
産地となんの関係もないこれらをふるさと納税の返礼品てしていただくことになんの躊躇いもないといえば嘘になる。しかし、泉佐野市のように大都市のベッドタウンとして成り立っている自治体が、返礼品として何を届けることができるだろう。この答えにまともに回答できない国に、ふるさと納税の趣旨を逸脱しているなどという資格はあるのだろうか。どこに行っても似たような個性のないまちづくりを、自主性と発想力を奪うような仕組みを当然視してきた国と自治体との関係を顧みれば、その答えは明らかだ。
国は、6月から行き過ぎた返礼を行う自治体に、ペナルティを与えるという。その前奏として、すでに該当しそうな自治体を名指ししていて、もちろん泉佐野市も入っている。
そもそも、ふるさと納税は納税者が応援したい自治体を選ぶ制度である。自治体を支援すべき国が、手足を縛るような振る舞いをしては、個性豊かな魅力的な自治体は育たないことを知るべきだ。
一定のルールのもと、創意工夫し、奮闘する自治体を応援したくなる人だっていてもいいだろう。