谷中ハチ助のブログ

登山、読書、ベイスターズ情報を谷中からお届けします

【読書】砂上/桜木紫野

f:id:yanakahachisuke:20180305235719j:plain

 

 最新の新井賞三省堂書店本店のカリスマ書店員 新井見枝香氏が直木賞芥川賞に対抗して創設した賞)受賞作品を読みました。

 

※新井賞については、最近私がよく観ているこちらの番組(ゆるめの「情熱大陸」?)をご参照ください↓

1月30日(火) | セブンルール | プログラム | 関西テレビ放送 カンテレ

 

 読んでいてある意味辛かったです。というのは、本書が作家デビューを目指す無職女性の敏腕編集者との触れ合いが、厳しいストーリーとして描写されており、現実にはもっと厳しいのだろうな、と容易に想像ができたからです。作品自体は面白くあったのですが。。。

 私としては、主人公の母や妹として育てた実の子との葛藤よりも、サイドストーリー(こちらの方が重要な役割を果たすことも多いですが)の方が気になってしまいました。

 

 本の読み方はもちろん自由であり、そこが読書の醍醐味でもありますが、題材があまりにも卑近な場合は距離の取り方が難しくなる。つかず離れずは人間関係でも、よく言われることですが、本にも言えるなと勝手な解釈をしてみたりしたのでした。

 

 桜木氏の他の作品を読んでからでないと、自分の中での評価はできないなと思いました。