2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧
三島の遺作となった連作の第2弾。 私はまだ、豊饒の海に関してあと2作を残しているが、なるほど、これを読めば、三島が、どうして死なねばならなかったのか、死してまで何を伝えようとしたのかが分かる一冊になっている。 自死が美しい行為であった時代、切…
〇おすすめ度★★★ 〇難易度★★ 〇距離6km 〇タイム4時間(休憩40分含む) 2週連続の奥多摩である。ちょっと気がふれてる感もある。足を痛めた。それゆえアートスポーツで頑固そうな爺さん店員にアドバイスされて買った初めてのハイカットブーツを試したかっ…
グラフィックデザイナーとして独立したものの、うまくいかなかったところ、仲たがいしていた父親が倒れ、それを機に実家のイチゴ農家を目指す苦闘のストーリー。 荻原さんの物語は、どの話も本当はすごく大変なんだろうな、とかこんなのなかなかできないよ、…
〇おすすめ度★★★★ 〇難易度★ 〇距離8km 〇山行4時間20分(休憩30分含む) 軍畑駅を降りる。新緑が眩しい。この駅で降りたのは、昨年末だっただろうか。そのときは青梅丘陵を横断した。きょうは、分かれ道を左折して、通称「高水三山」と呼ばれるルートへ…
九州を追われた俠者が、台湾に渡り、菓子屋として成功を収め、故郷に錦を飾るまでの物語。 時代は明治から昭和初期の日本の対外進出の時期と重なる。己に厳しく、緻密で周到な準備を巡らす主人公藤正太が、時代に翻弄されながらも、家族を支えに、力強く生き…
登山の話である。それも超ド級の伝説の登山家の話である。上下巻で約1,000ページとボリュームもあるが、ずいずい引き込まれた。このゴールデンウィークを使って一気に読むことができ、大変満足している。 主人公は実在した人物加藤文太郎をモデルにしている…
伝説の為替ディーラーと主演に呼ばれなくなった女優が、古い家を買い、一緒に暮らすようになる。その過程には紆余曲折があって・・・ 著者曰く、大人の恋愛をテーマにしているという。著者のツイッターから引用すると「40を過ぎてから小説家になった僕にとっ…