谷中ハチ助のブログ

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【登山】丹沢山③一泊二日の縦走 日本百名山

東の宮ヶ瀬湖から西は西丹沢ビジターセンターまで。丹沢の東西をぶった切る歩きは、距離22.7km、活動は14時間半に及んだ。

 

初冬の山は終末にも関わらず、静かで、舞い散った落ち葉をキュッと踏みしめる音、足の重みで小枝がパキパキ折れる音が枯れ山に響き渡る。陽はおだやかにそそぎ、自らが静寂と一体となった錯覚すらあった。己と向き合い、ポツネンと自然と対話するにはもってこいの2日間だった。

 

夏山ならば、こうはいかない。虫や鳥たちはけたたましいばかりに主張し、存在感を誇示する。彼らだけではない。花や木だって有り余る生命力を迸らせる。これらに暑さと疲労が加われば、人はどうしたって、落ち着いてなどいられない。滴る汗を拭いながらひたすら前進するしかない。

 

2日目の丹沢山から蛭ヶ岳、それから檜洞丸に抜けるルートは経験者向けという触れ込みもあり、幾ばくか鎖を伝い、岩場を降りるに、手に汗握る箇所もあった。私の場合、明らかな技量不足に違いないが、脛をしたたかにうち、悶絶すること数度。長い旅路には、刺激的なスパイスだった。

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それでも今回、踏破した、達成したという満足度は高い。苦労し、そして天候に恵まれたからこそ、見られた風景を思い出にすることができたからだろう。

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