谷中ハチ助のブログ

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【読書】僕は猟師になった/千松信也

作者は猟師を生業としたく、在学中から京都の山里に住み、裏山から降りてくるタヌキやキツネに慣れ親しむ。

 

廃れつつある猟環境のなかで、ベテランや先輩に恵まれ、猟師としてのキャリアを重ねていく。文庫にも、獣を捌いた生々しい写真が何十ページと掲載されており、苦手にしている人には衝撃的な内容だろう。

 

想像していたことだが、年々猟師は減る一方で、狩られることのないシカは増え続け、木肌を削られた山は荒廃の一途を辿っている。そのような現状が広く認識されることで、登山客のマナーも向上

していくといいな。

 

本書は山小屋「三条の湯」の書棚にあった一冊。宿では獲れた鹿肉も食べることができる。山で泊まらなければ、手に取らなかっただろう。山は読書の幅も広げてくれる。

 

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