フランスでベストセラーのミステリー。
日本のそれにはないソフトタッチ。しかし、息もつかせぬ展開。フランス、アメリカを行き来し、ドナルド・トランプまで!時事ネタもふんだんに盛り込んでいて、ありそうかもと思わせるストーリーと、仕掛けがふんだんに提供される。
よくもまあ、と作者の引き出しの多さに圧倒される。だが、ぐちゃぐちゃにはならない。物語にず太い骨格が通っていて、そこを外すことはない。
ホームズとワトソンか、西村京太郎の十津川警部と亀さんとかを思わせる。謎解きにはよき相棒たちが繰り広げる推理と論証が、奥深さを与えるのだろう。
面白かった!