【松方コレクション展】国立西洋美術館
西洋美術館は60周年を迎えた。本館は世界文化遺産に登録されている。美術館が建造されるきっかけとなったのが、実業家松方幸次郎が収集したコレクションをフランスから返還されるに際して、収蔵されるに相応しい美術館を建築することが条件だった。
数奇な運命を経て、今も散逸している松方コレクションの一部を開館60周年を記念して、世界中から里帰りさせた。長くなってしまったが、今回の企画展はそういうことらしい。
ただ、一美術ファンからすれば、物足りないない感があった。海外から来た作品といえば、目立つのはオルセー所蔵のゴッホ作品「アルルの寝室」くらい。
これです。「アルルの寝室」
あとは、ドガの「マネとマネ夫人像」は北九州だし、モネの「わら積み」も大原と、国内。その他、当たり前といえば当たり前だけど、松方コレクションだから自前の作品が多くて目新しさには欠けていた。まあ、松方コレクションの成り立ちがわかるように、ディスプレイに工夫を凝らされてはいたんだけど。ルーブルとか、ニューヨーク近代美術館とかスケールの大きいところを最近観てしまった反動でそう思ってしまったのかも知れない。
しかも、楽しみにしていた絵ハガキでは「わら積み」は売ってなかったし。相変わらず写真撮影不可だし。
企画展のあとに常設展に行って、広々していて、写真も撮れたので、やっぱりこうでなくちゃねー。というわけで、撮ってきたのは、お気に入りのスラーの「サントロペ」です。
それにしても今日は暑かった