【登山No.59③】牛奥ノ雁ガ腹摺山、黒山/山梨県甲州市
夏山は羽虫が多い。特に低山。
蚊除けのスプレーや日焼け止め兼用の防虫クリームをぬったくるが、これは主として、蚊から逃れるため。
山中の虫たちすべてから逃れる術はなく、最も不快なのは食事においてである。手で追っぱらおうにも限度があり、毎度のこと嫌な思いをする。
しかし、これら虫たちから、ほぼ100パーセント回避できる場所を発見した。
それがこちら
避難小屋である。本来の目的は悪天候や、遭難などの緊急事態にのみ用いるべきであるが、風雨やや私のように苦手な虫から逃れのも、緩く緊急事態と解していただければこれ幸いだ。
然して、静寂の中で落ちついて、ゆったりと食事を摂ることができた。有難い。
今回利用させていただいた湯ノ沢避難小屋は、全部でも10畳程度の簡素な作りであったが、綺麗に清掃がなされ、静寂が極まっていた。食後寝そうなくらい気持ちよく滞在することができた。その快適さといったら。
この小屋は電気まであるらしい。
東京から日帰り山はひととおり行き尽くした感があるので、今後は避難小屋をテーマに登るのもありかもしれない。
伝言ノートがあったので、私も少し書かせてもらった。