【登山】晩秋の雲取山②登山ルート 日本百名山
別ルートとはいえ、2度めの雲取山で、軽く見ていたフシがあった。
そうすると、たいてい痛い目にあう。今回は1日目の丹波からサオラ峠、それから2日目の三条の湯から雲取山頂へのルートがしんどかった。
特に後者は宿を出発してからいきなりの急登が30分以上も続いた。道は幅1mない山裾の斜面に、たっぷりと落葉がこれでもかと足を埋めさせる。一歩一歩がまるで、雪中の山行であるかのように、足全体を取られつつの前進を強いられた。不幸にして、天気は冬なのに、ピリッとしないどんより雲。ときおり、山から我々を引き離さんばかりの突風が吹き荒んだ。まったくもって、心沈む道中だった。おかげでこの場面では写真撮るのを失念した笑
ようやくたどり着いた山頂麓の避難小屋を見れば、気温ゼロ度。道理で寒いはずだ。
幸い、雪にまみれることはなく、アイゼンの出番はなかった。
下りの鴨沢へのルートは平将門の遁走ルートだったらしい。千年以上前の出来事がこうして、現代の我々が思いを馳せさせる。昔は街道の整備が難しく、山自体が生活の道でもあった。山のそこここで歴史ロマンを感じるのも登山の醍醐味だろう。