【ラジオNo.2】ラジオでまいにちフランス語
NHKのラジオ講座でフランス語を始めて半年になる。毎日15分、スマホのアプリで語学講座に齧り付く。
入門編のスキットは1分足らず。会話に耳を傾けるが、聴き取れたことは一度もない。それどころか、再見の単語すら忘れてしまっている。
そんな調子だから、なんか喋ってみろよと言われても、ボンジュールくらいしか頭に浮かばない。でも、だ。愉しいのだ。この歳になって知らない世界を学ぶこと自体が。
語学をやれば、文化の背景や行動様式、その言語を操り生活をしている人たちの息遣いが聞こえる。まるで毎日旅にでているような好奇心で満たされる。
外国語なんて、自動翻訳機が完成すれば、学ぶ必要なんてなくなる、という意見を耳にする。違うと思う。確かに意思疎通は楽になるだろう。だが、その言葉の裏にある歴史や文化を知らなければ、表層的なコミュニケーションになってしまうだろう。
残念ながら、仕事というのはたいていが繰り返しのつまらないものが多い。仕方ない面も多々ある。
だからこそ、意識して、頭を使い、刺激を受けないと、呆けやすくなるし、劣化する。とどこかで聞いたことがある。その通りだと思う。
新しいことにチャレンジし、失敗を繰り返し、人生は進んでいく。外国の学習は怠惰な自分への戒めにもなるし、活力にもなる。
そこまで思いこまなくても、40を越えて、新しいことへ取り組みたい、時間がいくらあっても足りない状況がうれしい。
どうして学生時代に第二外国語を選択しなかったのだろう。あの頃は楽をすることばかりを考えていた気がする。もっとやっとけばよかったが、多過ぎる。
やりきった、もう無理、お腹一杯。これからはそういう人生を歩んでいきたい。語学は続くよ、これからも。いつの日か、フランスにいる友人とフラ語で冗談をいいあいたい。