谷中ハチ助のブログ

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【読書No.79】のこす言葉 三浦雄一郎 挑戦は人間だけに許されたもの/三浦雄一郎

 

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いくつになっても挑戦はできる。この言葉と三浦さんの実行力にどれだけの人が勇気づけられたことだろう。

 

著者は80歳でエベレストに登頂した冒険家。何度も死の淵に立たされて、運良く生還したという。他の著名な冒険家も誰かしら述懐していたが、臆病であることが、窮地を脱した最大の理由であるようだ。

 

 

さらには、寒がり、暑がり、末端冷え性で、エベレストの最後のアタックにはカイロを10個は体にまきつけていたエピソードも。トレーニング嫌いのため、日頃から重しなどで足首に負荷をかけて、日常生活の中で、運動不足を解消しようと工夫しているのだ。

 

 

 

強靭な肉体を維持せんがために、ストイックな毎日を過ごしているかと思っていたが、まるでそんなことはない。むしろ、できること、やれることの積み重ねの延長上に目標なり、夢があるのだ。そう思うと一足飛びではない人生が見えてくるようだ。

 

 

私も歳を重ねてきたが、まだ夢をみていいんだ、希望を持っていいんだという思いを少し後押ししてもらった。実際三浦さんの講演を聞いて、外出が億劫だった年配の方がこうしちゃいられないと、外交的になったというエピソードもあり、そういうこともあるかもしれないと頷けた。

 

 

個人的には亡くなった登山家の栗城史多さんとはスタイルが違うので、交流があったのが、意外だった。

 

 

三浦さんみたいな挑戦は誰でも出来ることじゃないけど、チャレンジスピリッツは見習いたい。