谷中ハチ助のブログ

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【登山】仙丈ヶ岳⑥ 馬の背ヒュッテでの出会い

 

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仙丈ヶ岳に登って1ヶ月弱経つが書き留めておきたいことを思い出した。

 

人との出会い。私は良くないと言われる単独行をやっている。人と合わせるのも面倒だし、何より普段の諸々の煩わしさから逃れるために山に来ているようなので、安全上問題があるとされているがやむを得ない。

 

でも、山で一人だとときには寂しさも感じる。山小屋では私を一人と見るや、話しかけてくださる方も多い。仙丈ヶ岳で泊まった馬の背ヒュッテでも話の輪に入れてもらえた。

 

千葉からきたご夫婦は、奥様が土屋アンナ似のカッコ可愛い方だった。しかし、山での経験は壮絶で、私もこの夏登った埼玉の両神山の避難小屋前で、スズメバチに18箇所も刺されたという。この日も標高差で高山病にかかっていたようだが、「それでも私、山が好きなんだよねえ」と遠い目をしつつ、くれぐれもハチにだけは気をつけるよう、繰り返し注意してくださっていた。

 

もう一組は栃木から来たという職場の先輩後輩山ガール2人。AKBにいてもおかしくないルックスだったが、台風の中予約した山小屋に登ったら誰もいず、ビールが飲めなかったのを悔しがっていたほどで、こちらもこよなく山を愛していた。

 

こんなふうに気軽に話しかけられたのも、その山小屋の雰囲気によるだろう。馬の背ヒュッテはこじんまりとしていたし、木のぬくもりに抱かれるようなぬくもりがあった。それに泊まったのは金曜日。混んでいなかったのが、登山客にも、小屋の方にも余裕をもたらせていたと思う。

 

山に、あたたかい灯火のような出会いがまたあるといいな。