【谷根千No.9】一寸亭のチャーハン
おそらく、だ。もし、中華料理、チャーハンを食べたことがないという欧米人に、チャーハンを食べたいと注文されたら、連れて行くであろうお店。それが一寸亭だ。
その店は、賑やかしい谷中銀座商店街のちょうどまん真ん中にある野中ストアの脇道を入ってすぐに、青い看板が灯っていた。
黒抜き文字の白暖簾を潜ると、カウンターに四角テーブルの昔ながらの中華屋さんが姿を現す。どこか懐かしい匂いがする。3人の料理人が、3人とも年季の入った調理服を纏っていて、任せてくださいと言われている気になった。
メニューは3、40も!あったが、予め決めていたので、迷うことなくチャーハンを頼んだ。
五分ほどで熱々のが出てきた。かまぼこの赤ピンクに、胡椒の黒の対比が見目鮮やかだ。食す。
パラパラでも、ベトベトでもないちょうど良さ。塩加減は少し濃いめか。手抜かりなく万遍に熱が伝わっているので、どこから食べても白い湯気が上がる。素晴らしい加減。
スープも鶏ガラの中華の例の味がご多聞に漏れず仕上がっていた。
変哲がない、これぞ王道。そんなチャーハンだった。730円。あっという間に平らげ、ありがとうございましたーの声とともに店を後にした。
バリエーションはさまざまなあろうが、基本を外していないので、応用編が楽しみなところ。
さすが、某サイトで3位に取り上げられたチャーハンだ。納得。次は何を頼もうかな。もやしそばが有名らしいが、油の使い上手からして、肉類が美味そうだ。たくさんメニューはあったし。そんなワクワクが胸に残った。
◯一寸亭はこれの3位です!
https://www.hotpepper.jp/mesitsu/entry/_noriyoshi-hanzawa/19-00092