谷中ハチ助のブログ

登山、読書、ベイスターズ情報を谷中からお届けします

【登山】JR武蔵五日駅~笹平~市道山~臼杵山 標高842m~荷田子~瀬音の湯

〇お勧め度★★★★(静かな登山を目指す人向け)

〇難易度★★

〇時間5時間半(休憩50分を含む)

〇距離8.5km

○行き交った人5人

 

 遂に地図遊びを始める。地図遊びというのは、新田次郎著「孤高の人」で主人公加藤文太郎が、序盤地図を片手に神戸の山を歩き倒し、辿ったルートを塗りつぶしていくやり方である。この半年間、ガイドブックに載っていたルートを後追いしていた自分は気づいた。これではいつか、行けるルートがなくなってしまう。そこで、「孤高の人」にならったわけである。いわば自分だけのオリジナルルートを展開できるわけだ。

f:id:yanakahachisuke:20180605002546j:image

 

 今回はその地図遊びの第一弾である。うまく行けば次回以降も継続してやりたい。

 

 瀬音の湯に行きたかった。というのも、大多摩スタンプラリーの6湯を制したボーナス特典で、一回無料になるからである。6湯のうちでは、瀬音の湯に行きたかった。山に抱かれるような絵画の中にいるような湯殿が素晴らしいからだ。

f:id:yanakahachisuke:20180605002729j:image

 

 

 瀬音の湯をゴール地点とするルートを考えた。通常、瀬音の湯へは武蔵五日駅より北側、すなわち日野原街道の北側の山々、馬頭刈山や金毘羅山から来るのが普通だ。しかしこれでは面白くない。他の人と違うルート、行ったことの無い経路を通りたいのである。そこで、南に目を遣ると、グミ尾根や臼杵山といった名称が見える。組がたくさんなっているのだろうか。よし、心は決まり、一路武蔵五日駅から数馬行きのバスに乗った。

 

 手前の桧原村役場では5人以上が降車したが、私の下りた笹平は私以外誰も下りなかった。よし幸先良し。心が逸る。

f:id:yanakahachisuke:20180605002843j:image

 小坂志川沿いのバンが通りそうな道を20分ほど歩く。薄暗いが視界は良好。川へ下る道しるべに従い、愈々登山道に入る。

 

f:id:yanakahachisuke:20180605002942j:image
f:id:yanakahachisuke:20180605002931j:image

 

 あまり人が入っていない、裏道のためか、草が生い茂っている。白い花が咲いている。細長い枝のような花だ。名はわからない。ここらはヨメトリ坂というらしい。道幅が50センチくらいしかないから行き交うときは相手の顔から見なければならない。なるほど。f:id:yanakahachisuke:20180605003107j:image
f:id:yanakahachisuke:20180605003055j:image

 

 

 標準タイムよりも10分ほど早く市道山へ。ここの視界は60度ほど。山頂で今日初めて人と会う。トレイルランの壮年の方で汗びっしょり。ご苦労様です。刈寄山?東の山々が美しい。30分の大休憩をカップラーメンとともに摂る。

f:id:yanakahachisuke:20180605003501j:imagef:id:yanakahachisuke:20180605003527j:image

 

 市道山から100mほど戻り三叉路を臼杵山方面へ向かう。梅雨が近く山アジサイが咲き誇っている。この辺りはニホンザルの生息地らしいが今日は見かけなかった。杉の根が張っていて、逞しい道が続く。

f:id:yanakahachisuke:20180605003559j:image
f:id:yanakahachisuke:20180605003548j:image

 

 

 市道山から1時間20分ほどで臼杵山へ。市道山同様の視界。ちょうど北に来たということだろう。コーヒーブレイクでチョコバーを食す。臼杵山頂から10分ほどで元郷方面、荷田子方面の三叉路に到着。地図にある臼杵神社は見つからなかった。もっと山中の方面だったのかもしれない。

f:id:yanakahachisuke:20180605003645j:image

 

 通称グミ尾根を行く。といってもグミの類は数えるほどしか見かけなかった。まだ最盛期でなかったのか、それとも数が減ってしまったのか。突如東の方面が開けた断崖に出る。視界が150度くらい開け、遠くまで町並みが広がる。山へ着た実感が湧いてくる。今日も登ってよかった。

f:id:yanakahachisuke:20180605003735j:imagef:id:yanakahachisuke:20180605003751j:image
f:id:yanakahachisuke:20180605003724j:image

 

 ここからが長かった。通常臼杵山から、荷田子峠までは、1時間と地図上はあるのだが、1時間45分はかかったと思う。相変わらず下りは苦手だ。ニューシューズのおかげで、衝撃は減ったのだから、あとは気持ちの問題だと思う。

f:id:yanakahachisuke:20180605003751j:image

 

 登山開始から5時間半ほどでようやく背音の湯に到着。内湯は微かに硫黄臭がして満足。食堂は激込みで使えず。お土産に海苔入りの生餅と、粟餅を購入。地図遊び初回無事下山で自信がつきました。

f:id:yanakahachisuke:20180605003905j:image
f:id:yanakahachisuke:20180605003917j:image